まず、カタログの概念ですが、Lightroomはカタログファイルがないと起動できません。
Lightroomを立ち上げた状態で,何も写真を表示していなくても、すでにカタログファイル(とそれを内包するカタログフォルダ)は存在しています。
前述のお話で、「写真のカタログは既に消去しています」とのことでしたので、カタログフォルダを削除なさったのだと思いました。
前回の繰り返しになりますが、プレビューファイルやスマートプレビューファイルは,カタログファイルと一緒にカタログ名のフォルダに内包されていますので、カタログフォルダを消去したならスマ ートプレビューファイルも消えたものと思いました。
もしカタログがない状態でLightroomを起動すると,カタログが見当たらない,新規に作成するか?というアラートがでます。
そうしたアラートなしにLightroomが起動し,写真が何も表示されていないのなら,写真が読み込まれていないカタログが存在しているということです。
ということで、よろしいですね。
さて、スマートプレビューが作られて,それに使われる非可逆圧縮DNGは、スマートプレビューファイルの中に内包されており,通常は拡張子を持ったファイルとしては表示されません。
カタログフォルダ内の(カタログ名)Smart Previews.lrdataというパッケージファイルの中に内包され、パッケージを開けると三階層くらい下にLightroomのパス管理用の暗号のようなファイル名.dngというファ イルが現れ、それがスマートプレビューで使われるDNGファイルです。
従いまして、「LM5で作られるカタログのフォルダーと同じ場所に「ファイルの拡張子がDNG」が年代別(2009年~2014年まで)に複数存在します。」というのは、ご自身がLightroomに読み込 みをなさった時に、「DNG形式でコピー」を選択なさったのではないかと思いますが、いかがでしょう?
日付別のフォルダが作成されていたならば,Lightroomは初期設定では日付別に分類してコピーするようになっていますので、そのせいだろうと思います。
Lightroomの読み込みには,コピーして読み込む方法と,既存の保存場所から読み込む方法とがあります。
Lightroomを起動する以前にデータのコピーが終わっている場合は、「追加」を選んで読み込みをして下さい。
その場合は新たなコピーは行われず,日付別のフォルダも生成されず,ライブラリのフォルダパネルには既存のフォルダ名とパスで表示されます。
さて、私の推理通りでしたら、Cofirmation 1様のカタログファイルの中に作られたDNGファイルは,オリジナルのコピーだと思いますので,オリジナルがほかの場所に保存されているなら,消してしまっても構わないと思います。
ところで、「写真をLM5の表示画面から削除しました」とお書きですが、Lightroomのライブラリ表示から写真を削除する場合、「除去」と「ディスクから削除」の二通りがあるのはお分かりでしょうか ?
「除去」というのは、Lightroomのカタログ上から消すことです。
この場合は、Lightroomでは表示されなくなっても,読み込んでリンクが形成されていたファイル自体は消えずに存在しています。
読み込み時にLightroomのカタログファイルに記録されたリンクが消去されるだけなのです。
今回の場合、読み込み時にDNG形式でコピーして読み込んだとして,そのファイルを「除去」すると、Lightroomのライブラリには表示されなくなりますがコピーして読み込まれた場所にフ ァイルはそのまま残っています。
読み込んだファイルとともにLightroomから削除したい場合は,「ディスクから削除」のほうをお選び下さい。
「ディスクから削除」を実行すると、Lightroom上のプレビューが削除されると同時に,リンクされていたファイルはゴミ箱に移動します。
ということで、今回のお話はスマートプレビューで使われるDNGではないように思うのですが、いかがでしょう?